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米津玄師、批評 Part.1 「ゴーゴー幽霊船」は”何妙法蓮華経”? 米津玄師と宮沢賢治の関係

「ゴーゴー幽霊船」

 

この曲は1stアルバム「diorama」の二曲目に収録されている曲で、

ニューウェーブな感じのシンセサイザーが使われているアップテンポな曲だ。

 

 

 

米津玄師さん本人によるイラストを使ったミュージック・ビデオが制作されており、

白黒の線で執拗に描かれたポップなキャラクターたちはファンの間では5年以上経った今でも愛されている。

 

 

 

そんな誰でもわかりやすい魅力を持った映像とは裏腹に歌詞はとても難解で複雑になっている。

この曲の歌詞を理解するにはこの時期の米津玄師さんの詩人宮沢賢治からの影響の大きさを理解しなければいけない。

 

 

 

まず架空の街というテーマは宮沢賢治のイーハトーヴを踏襲していると言える。

そして「diorama」の九曲目「恋と病熱」は宮沢賢治の病床の妹を思うばかり恋も出来ないという感情を表した詩のタイトルをそのまま引用している。

 

 

 

この「恋と病熱」を引用したという事実が米津玄師さんがリスナーに”ゴーゴー幽霊船”の歌詞の解釈の道しるべを与えているように思う。

宮沢賢治は仏教の宗派の一つである法華経信仰と農民生活に根ざした創作を行った人物として知られている。

また、代表作として詩集「春と修羅」、童話「銀河鉄道の夜」が挙げられる。

以上を踏まえた上で歌詞の考察をしていく。

 

 

 

まず一番のAメロの”セブンティーン”と“アンドロイド”は物語の主人公だろう。

“アンドロイド”は"幽霊"であることも重要なポイントだと思われる。

“セブンティーン”は病床で憂鬱な日常を送り“アンドロイド”は病弱な”セブンティーン”に好意を持って死後の世界に連れて行こうとしている。

 

 

 

そして、Bメロの”幽霊船”だが宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」で貧乏故にいじめられ幽霊のような生活を送っているジョバンニといじめっこを助けて川に溺れ死して幽霊となったカムパネルラの二人を乗せた列車のように思える。

 

 

“善いも悪いもいよいよ無い”とは亡者達にはもはやそんなことは関係ないと言うことだろう。

 

 

 

続くサビだが宮沢賢治が生涯信仰し、死ぬ間際にも遺した有名な詩「雨ニモマケズ」の隣にも記した

とされる「南妙法蓮華経」を成仏できない"幽霊"達が”幽霊船”=“銀河鉄道”に乗りながら大声で唱えている様子を表しているのではないだろうかと思う。

 

 

 

二番のAメロでは”セブンティーン”はいよいよ死にかけている。

“幽霊”の“アンドロイド”は“汚物 ヤンキー 公害 メランコリー”など汚いものがあふれたこの世界から"セブンティーン"を死後の世界へ連れ戻そうとする。

 

 

 

Bメロでは”前も後ろもいよいよない”とまさにここにいるんだということを言って“幽霊”達は”ワアワアワアワア”と怒鳴り始める。

 

 

 

そして二番のサビでは

 

「”太陽系の奥”=銀河系=死後の世界に行こう」

 

「“遠い昔のおまじない”=南妙法蓮華経を唱えよう。」

 

と叫ぶ。

 

 

 

そして最後の三番のサビでは仏教の六道輪廻の考え方では餓鬼道に当たる“幽霊”達が修羅道に生まれ変わって“遠い昔のおまじない”など嘘だと言ってしまいたい、

 

という矛盾した欲望が描かれてこの曲は終わる。

 

 

 

今回は「ゴーゴー幽霊船」を紹介しました。

 

 

 

Author.坊瀬 純

 

 

おまけ

好きすぎて歌詞とイラスト動画作ってみたので見てください!

 

 

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